初投稿
死なないために生きる。ただ、日々がとけてゆく。そんな日常を繰り返すうちに、本来在りたかった自分の姿とはかけ離れていった。
目先の苦難から逃げ続けて、そうして出来上がったのが、自分が1番成りたくなかったはずの、この醜態だ。
生きる意味なんてない。そんな言葉を呟いた途端、自虐の愉しさに取り憑かれた。僕は神から見放されたんだ。かわいそうな存在なんだ。それなら、たとえどんな屑な人生でも、きっと赦される。
だが、存在意義なんて、そもそも与えられるものではなかった。
心のどこかで、自分には存在意義が与えられているんだと、思いたかったんだ。心のどこかで、自分は生きていてもいいんだと、ここに居てもいいんだと、信じていたかっただけだ。でも、現実は残酷だった。
しかし、それなら、神に選ばれなかった僕等に、一体何ができると言うのか?
きっと僕らには、この世界を煌めく光で鮮やかに照らし出すことなんてできない。僕らにとってこの世界はどうしようもなく醜いから、そんな世界なんて見たくもないから、深夜、暗い部屋で言葉を綴り、音を紡ぎ、ちっぽけな世界を描き出すことしかできない。でも、それでもいいじゃないか。
誰かが真の眠りに就くまで、僕らは眩き暁を拒みながら、堕ちゆく夜を繋ぎとめる。
我々はここに、EigenMindとしての活動を創始する。